第三次世界大戦!日本 vs 中国 尖閣をめぐる戦い

21世紀の日中戦争など妄想か?

現代では、各国との経済的な結びつきが複雑化しており、かつてのような大規模な戦争などあるわけがないとう識者が多く存在します。
確かに、国土の拡大が、国家の経済的メリットに直結する時代ではなくなりました。
また、遠いどこかの大陸にある発展途上国を植民地にしたいと考える国家も存在しないことでしょう。

ですが、戦争ほど、非合理的な理由で始まり、合理的な理由により終結する事象があるでしょうか?
平和であることの経済的メリットを失う非合理性を理解しつつも、思想や理想あるいは神を肴にして戦争は始まります。


一方、開戦後は、思想や理想などは意味を為さず、数、資本、地政などの合理的な理由により勝敗が決するのです。
人類の歴史から学べることは、戦争が起きない理由など、どれだけ列挙しても意味がないということです。

我々は、多くの敵を効率的に殺戮する道具を開発し保持しており、作った道具は最終的には必ず使うのが人類です。
日中戦争のみならず、あらゆる戦争を妄想などと笑う事はできません。

近年の中国が置かれている状況

近年、そして現在でも、諸般の問題を抱えていましたが、特に経済面においては、日中は蜜月関係にありました。
世界中の先進国と蜜月関係であったと、言い換えた方が正確かもしれません。


広い国土と、地方によっては安い人件費により、あらゆる企業のサプライチェーンの一角を占めています。また、購買意欲旺盛な大規模な市場は、多くの企業にとって魅力的でした。


ただし成長し過ぎた赤い資本家は、その過剰な供給力が、世界の需要を大幅に上回ったがゆえに、世界中にデフレという毒を回し始めてしまいます。
さらには、恐らくはその国家的特性から、覇権国家たらんと巨大になった資本力を行使し始めたのです。


そのような経緯から、現在の覇権国家である米国との貿易戦争がはじまり、そして激化していきます。
また、貿易戦争の裏では、多くの西側企業が、中国を外したサプライチェーンの再編に動き始めていました。
ゆっくりとですが、中国は、いわゆる西側先進国から孤立化する道を歩き始めていました。



コロナショックが全てを加速する

恐らくは、2020年は21世紀のターニングポイントとして記録されることでしょう。
歴史の趨勢としては、前述のとおり、中国の西側先進国からの孤立という流れはありました。

ただ、中国武漢由来とされるコロナウイルスは、中国孤立の流れをますます加速させることでしょう。
日本国内で対立する中国人工作員と日本人保守派
多くの大衆は、事の真偽は別にして明確な敵を欲します。為政者は、適切なタイミングで、適切な敵を大衆に与えなければ、自らが豚の餌にされてしまいます。
コロナウイルスが落ち着くには、恐らく2年程度の時を要するはずですが、その間に、中国を見る世界の視線は、一部の発展途上国を除き非常に冷たいものになることでしょう。

中国は、政治的にも経済的にも孤立するのです。

いかにして日中戦争は始まるのか?

中国をサプライチェーンから外した世界各国は、同時に巨大な市場をも失うことになります。
もちろん、完全に中国との貿易が途絶えるわけではありませんが、孤立し経済力を失った中国の民衆は購買力が低下しています。
代わって、巨大な市場として有望なのがインドになります。
また、過剰な供給力が無くなることで、いわゆるデフレ不況という問題も改善すると考えらえ、中国を失った世界では、中国以外では比較的良い経済環境にあると予測できます。


一方で、八方ふさがりとなった一党独裁国家は、自らの存在が危うくなりますから、対外的な敵が必要になることでしょう。
もっとも国民を扇動しやすい敵国は、米国か日本となり、地政学的要因から、仕掛ける相手として日本を選ぶであろうことは想像に難くありません。


資本主義社会の果実を吸った大衆に、文化大革命当時のような貧しさに戻ってくれなどと言えるわけがないのです。
これは、覇権を目指すためのものではなく、共産党という組織の自己防衛機能に基づく行動であり、国家としては、まったく合理性に欠けます。

なお、この状況下における日中戦争の勝敗については、数、資本、地政から合理的結果が導かれるはずですので、あえてここで申し上げる事は致しません。



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